p_circle004_001.png(4564 byte)世界
四つの大陸から成り、多種族が住まい、精霊宿る世界ラウニヴァディーズ
物語は、この世界で巻き起こる

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ic-001-25.gif(110 byte) ハトリウス帝国
  700年前ほどに興ったティニアトル大陸最大の国家。
  かつては周囲の国々を武力で制圧、併合して領土を拡大してきたが、ここ100年ほどは内政に力を入れている。
  現在の皇帝はワシュディス1世であり、各地方の領主に自分の子供を養子として出し、子供達にその地の政治を任せている。
  皇帝一族には代々伝わる秘術があり、その秘術を周囲の人間に与えて自分達を守らせていると言われている。
  帝国に住む住人は人間が多いが、代々皇帝が能力主義であるため種族間差別はさほど大きくはなく、種族差別の強い土地から逃げてきた難民も多い。
  現在は領土拡大の意思はなく、隣接するミクトランナイ共和国とは友好条約を結んでいるが、マウティア国とは未だに小競り合いが続いている。

  ●エリンディア:帝都。ワシュディス1世の住む宮殿がある帝国最大の都市。半年に一度、各地領主がこの地を訪れ、皇帝に面会を行う。
  ●バルシューラ:皇帝の長兄モリースが治める土地。鉱山都市であり、ドワーフ達が住むドゥエルギア鉱脈がある。ドワーフ達との共存が進んでおり、
          工夫の半数以上がドワーフである。
          ・ドゥエルギア鉱脈:帝国成立以前よりドワーフが住む土地。多数の貴金属が採掘され、帝国が成立する前まではこの鉱脈を狙って
                    幾度も戦争が起こり、そのたびにドワーフ達が虐殺された。現在は帝国の保護下にあり、ドワーフ達との融和
                    も進んでいる。なお、鉱脈の何処かに、土の精霊ノルフザがいると伝えられている。
  ●リンシュア :皇帝の次兄カイリアが治める土地。15年前にマウティア国に攻め込まれ、当時の領主が死亡、カイリアは僅か9歳で領主となった。
          他の領地のように鉱脈もなく、農地に適した土地でもないため、兵を育成し、派遣するという手法で財政を賄っている。
          ・フスの森:妖精が住む森。帝国成立時にはなかったが、種族差別の強いアルミナ帝国から逃げてきたと思われる妖精達がいつから
                か住み着いている。特に問題を起こさない限りは手出し無用が代々領主の政策である。風の精霊エアシュトも共に住ん
                でいると謂われている。
  ●カジュドスア:皇帝の長女ミニーエが治める、帝都最大の港のある土地。この地は女性の地位が高く、また港もあるということもあってか海人が多
          数住んでいる。隣接するミクトランナイ共和国のエルンピニス神殿への参拝者が通行していくこともある。
  ●アルンシュラ:皇帝の三兄ヨシュナが治める帝都の交通網の中心地である。帝都の道はすべてがこの地に続いているとさえ言われるほどの交通の要
          である。ミクトランナイからの帝都に向かう者は、基本的にこの地かカジュドスアを通る。
  ●へルドラ  :皇帝の末弟ゼシュトとその養父クロードが治める土地。マウティア国との国境であり、未だに小競り合いが続いている。特にここ数
          年はマウティア国からの爆撃が増加している。


ic-001-25.gif(110 byte) ミクトランナイ共和国
  ハトリウス帝国に対抗するために、ハトリウス帝国に吸収・併合された国々の人々が集まってできた国家。
  200年前まではハトリウス帝国と激しい戦争を繰り広げていたが、その後友好条約を取り付け、今は貿易相手として交流がある。
  国家元首は大統領であり、現在は海人のアルマハルが務めている。
  元々がハトリウス帝国に対抗するために作られた国家であるため、人種は様々。しかし代々住み着いているのは人間と海人が多い。

  ●ランバアード:首都。国政の場であるメシュン議事堂がある。交通の要所でもあり、ハトリウス帝国からの旅行者も多い。
  ●バディス  :共和国南部に広がる農耕地帯。人間が大勢住んでおり、幾分か他種族への偏見がある。
  ●オルドス  :共和国最大の港町。住民の大多数を海人が占める。
  ●メルディン :世界唯一の魔法学校ある都市。その為、この地を目指して共和国にやって来る若者も多い。またドラグーンバレーにも隣接しており、
          竜族を一目見ようとやって来る観光客もいる。
  ●ビシア   :ハトリウス帝国、マウティア国、エイオス教皇国、エミュド公国との国境があるため、兵士が数多く駐留している。特にマウティア国
          の動きには未だに注意が逸らせない。

          ・エルンピニス神殿:海人の聖地であり、巡礼する海人が絶えない。水の精霊ウォニュシュが祀られている。
          ・アルメイヤ監獄塔:重罪人が捕らえられている島。島の周りには結界が張り巡らされており、魔法使いの犯罪者も此処に送られてくる。


ic-001-25.gif(110 byte) エイオス教皇国
  神族を崇め、神族の王ヤシュケートを神とする教義の元に集った信徒達の国。
  人間、神族、エルフ以外は人と見做さず、激しい弾圧を行っているが、1000年前のアルミナ大帝国の崩壊と500年前の天空城落下の煽りを受けて、かつて
  ほどの勢力はない。しかし未だに巨大な国家を樹立しているため、他の国からは危険視されている。事実、天空城を再び蘇らせようとしている神族達の
  動きがある。
  他国家との交流はほとんどなく、基本敵対している。

  ●教皇庁     :教皇ジュバンニス四世が住む島。数多くの信者が毎日のように参拝する。ただし中まで見る事はできず、何が行われているかは謎
            である。
  ●天空城     :かつてはその名の通り天に浮かぶ城であり、神族が住んでいた。しかし500年前に光の精霊ルクオーゼの力を不当に使用し、魔族を
            虐殺。これが精霊王の怒りに触れ、光の精霊を剥奪された。精霊の力で浮かんでいた城は海に落ち、未だに天には戻らない。
            ルクオーゼの行方も不明である。
  ●ユルシュカ神殿島:神官達の修行の場。かつて此処には炎の精霊フレミアがおり、勇者と聖女を選び出していたが、神族の魔族虐殺に加担していた為、
            精霊王により精霊を剥奪された。


ic-001-25.gif(110 byte) チャルチテカトル王国
  ドラグーンバレーを北に抱き、竜を神とし、王は竜の子孫であるとしている王国。
  竜の子孫と言っているが、王は竜人などではなくただの人間である。種族の最高位は竜族、竜人であるがこの二種は人前に姿を現さないため、実質、王
  族が最高位となっている。
  王族以外の人々は王の所有物という扱いであり、如何なる存在であれ不当に扱われる事は許されない。他国の者に対しては入国時に王の許諾を得たとい
  う証である捺印を押され、これにより不当に扱ってはならないとされる。
  かつてはエイオス教皇国に迫害され、幾度も戦争を行って国土が荒れていたが、1000年前のアルミナ大帝国崩壊の際に、同時に成立したズルワーン王国
  とヴィグゼリア連合国の支援を受けてエイオス教皇国を撃破し、その後は安定した政治を行っている。

  ●コステルカ  :王都。キシュワカン2世の宮殿がある政治の中心。
  ●リチャルティク:旧王都であり、古びた遺跡が多数存在している。今は港町として栄えている。
  ●フォッシア島 :300年前にヴィグゼリア連合国より管理を任された島。この島の何処かに、魔界へ通じる道があるとされている。


ic-001-25.gif(110 byte) マウティア国
  女性優位、男性蔑視の魔法使いの国であり、全ての国家に対して敵対している。
  彼女らの主張は自分達こそ精霊に選ばれた存在であり、この世にある全ての精霊は自分達に帰属するものであるということである。
  当然のことながらこの主張は受け入れられず、彼女達は力ずくで己の理想を叶えようと、精霊がいると謂われる場所を治める国家に戦争を仕掛けている。
  国家元首はエルミオンという魔女であり、彼女の臣下は全て女性である。しかし、一方で若い男を囲っている面もある。ただし彼らは国政に参加はできず、
  一兵卒としてしか扱われない。そういうことになっている。
  この国の人々は全員が人間であり、他種族を受け入れる事はない。
  しかし、裏で神族と繋がっているという噂もある。


ic-001-25.gif(110 byte) エミュド公国
  エイオス教皇国とミクトランナイ共和国との間に挟まれた小国。
  過去、幾度となく戦乱に飲まれ、領土を脅かされ続けてきたが、そのたびに全ての戦争を撃破してきた。特に300年前に一人で教皇軍を打ち倒した英雄
  ガーディンの話は有名。ドラグーンバレーと近いこともあり、もしかしたら住民に竜の血が混ざっていたのではと囁かれていが、実際は国民のほとん
  どが獣人である。
  その力を恐れたハトリウス帝国、ミクトランナイ共和国とは平和条約を結び、現在は教皇国をあしらっている。
  国家元首は大公グアイエル。
  なお、その国土の何処かに、氷の精霊アイオートがいるという伝説がある。


ic-001-25.gif(110 byte) ドラグーンバレー
  高く険しい山々が連なる土地であり、その名の通り竜と竜人が住んでいる。
  しかしその姿は見ることはまずなく、ほとんどが伝説である。
  また、天に一番近いこの場所には、雷の精霊スフィーグがいるという。


ic-001-25.gif(110 byte) アルミナ帝国
  かつてはフレイナハル大陸、マアラギ大陸、ウアニル大陸全てを治め、大帝国と呼ばれたこともあるが、1000年前に正体不明の二人に破壊され、今では
  フレイナハル大陸の北部のみに領土を構える。
  1000年前から人間以外の種族を亜人として激しい弾圧を行っており、帝国全土にある人間以外の種族を虐殺してきた。  
  今も種族差別は根強いが、領土が減ったこと、隣接するズルワーン王国からの監視が厳しく交易が自由に行えない事などから、国力は低下している。
  現皇帝シュラードはこういった情勢を鑑み、多種族への融和政策に舵を切っているが、未だ差別の強い国内からは反発の声も上がっている。

  ●イールナ:帝都。大帝国崩壊前は小さな工業都市だったが、領土縮小の折に帝都となった。かつての工業組合の建物が、今の宮殿である。
  ●リアナ :港町であり、1000年前の帝国崩壊始まりの場所。それ以前も、この地の領主が亜人を匿い大問題となった。領主は帝国に対して反乱を起こ
        したが、保身に走った亜人に倒された。この亜人は名誉人間となったが、帝国崩壊の際に他の亜人から裏切り者として惨殺されている。
        そんな曰くつきの場所であるため、訪れる者は少ない。


ic-001-25.gif(110 byte) ズルワーン王国
  1000年前のアルミナ大帝国崩壊の際に設立した他種族国家。
  設立したのはアルミナ大帝国を破壊した正体不明の二人のうちの一人とされている。彼はダークエルフだったと謂われているが子孫はおらず、この国を
  治めているのは人間である。
  この国の王は必ず二人の男子を授かり、長兄は有り余るほどの魔力を持って生まれる。このため、王の祖先は正体不明のもう一人――魔王と呼ばれる者
  だったのではないかとされている。ただし、魔王はヴィグゼリア連合国を同時期に設立したとされており、真偽は定かではない。
  王国設立後は帝国の監視を続けており、迫害された種族の受け入れも積極的に行っている。
  ヴィグゼリア連合国とは友好国であり、チャルチテカトル王国とも交流がある。

  ●マルルーザ  :帝国の監視を担う土地。兵士が多数駐留し、住民も武装している。また、【王の目】と呼ばれる装置が常に作動しており、有事の際は
           いち早く王都に知らせる事ができる。
  ●ウィルムード :王都。リニエール王の居城が存在する。周囲は常に王の魔力によって作られた結界が張り巡らされ、外敵の侵入を阻んでいる。
           リニエール王も歴代の王と同じく弟がいるが、現在行方不明である。
  ●ハシュト共同線:ズルワーン王国とヴィグゼリア連合国の国境。互いの国民が交流し、自由に貿易、労働することができる。
  ●闇の森    :ダークエルフが住む森。最も古い森ではあるが、アルミナ帝国の虐殺の場でもあった。特にダークエルフの迫害は酷く、人間以外の
           種族からも迫害されていた。ズルワーン王国成立後、この地はダークエルフの保護区となった。なお、月の精霊リュミルがいると謂
           われている。


ic-001-25.gif(110 byte) ヴィグゼリア連合国
  1000年前のアルミナ大帝国崩壊の際に設立した他種族国家。
  設立したのはアルミナ大帝国を破壊した、魔王と称された存在と謂れている。ただし、魔王というのはあくまで呼称であり、実際に彼が魔族であったと
  いう記述はなく、むしろ魔力の高いだけのただの人間であったのではないかとされている。
  もともとはズルワーン王国のみを設立するつもりだったが、国家は巨大になると統治が難しくなることと、王国ではなく誰もが元首になれる国家も必要
  であると考え、他種族の連合国を設立した。
  設立当初は連合国としか呼ばれていなかったが、次第に設立者の名前をとって、ヴィグゼリア連合国と呼ばれる事になった。なお、ヴィグゼリアという
  名前は、アルミナ帝国のリアナを治めており、亜人を匿って倒された領主と同じであり、関係が示唆されている。
  また、魔王と呼ばれていたり、魔力が高かったことから、精霊王から何らかの力を授かったのではないか、とも言われている。

  ●ヴィゴ    :首都。ヴィグゼリア島にある海洋都市。この地で、設立者ヴィグゼリアは最後の時を迎えたと謂われる。
           ・ヴィグゼリア島:連合国の首都があり、政治、経済の要である。設立者の名を付けられたことから歴史的にも意味のある場所だと
                    考えられている。何処かに、精霊界への扉があると噂されている。
  ●ユザ     :ユルシュカ神殿を臨む港であり、防衛拠点。過去、エイオス教皇国が攻めてきた事はないが、幾度となく被差別種族の引き渡し要請
           があり、警戒を強めている。
  ●ホルンザ   :大きくはないが、連合国としてはヴィグゼリア島とウアニル大陸を結ぶ重要な港町。有事を想定して、港の大きさには見合わない軍
           備もある。
  ●ヨニュイ   :山岳地帯。放牧と果樹園が盛ん。また、山で採れる薬草も重要な交易品である。自然が多く残っているため、最近では妖精の姿も見
           られるようになった。
  ●エルヴンライン:エルフの保護区。かつて、亜人を匿った領主を保身のために倒した亜人はエルフだった。それ故、エルフ全体に裏切り者の烙印が押
           され、エルフ以外の種族からは白い眼で見られることとなった。そんなエルフを保護するため、ヴィグゼリアはウアニル大陸にエル
           フ達を匿い、時間と彼らの意思によって差別が消えるのを待った。
           ・エルフの森:エルフ達の住む森。差別の薄まった今、大勢のエルフがこの森から出て行ったが、未だにこの森にはエルフが残って
                  いる。彼らの中には、未だに他種族への蔑視がある者もいる。
                  この森には、木の精霊ダリュアが静かに暮らしている。